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次期ECB総裁有力候補のドラギ氏、イタリアの負のイメージが障害か[02/25] 他

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  2011年04月07日  | 0comments  | 海外情勢>EU



171 名前:日出づる処の名無し[sage] 投稿日:2011/02/25(金) 08:28:58.26 ID:/8QwG7/Y [3/23]
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920021&sid=atvI9uplC10w
【経済コラム】次期ECB総裁、引き受けるのは狂気の沙汰−Mリン  2011/02/23 14:01 JST

2月23日(ブルームバーグ):そのポストに就任すれば、素晴らしいオフィスと権威ある肩書が手に入る。恐らく、経費も
気前よく認められるだろう。退職後は、米ゴールドマン・サックス・グループから利潤の厚いコンサルティング業務を任さ
れるかもしれない。

そうは言っても、今年10月に退任するトリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁の後任に就くのは狂気の沙汰に近いだろう。
それは最悪の仕事だ。ユーロ危機は悪化の方向にある。次期総裁は無茶な要求を突き付けられることになり、独立性
は有名無実となろう。金融史上最大の失敗の一つに挙げられる局面で中心的役割を果たした人物として記憶される可
能性だってある。将来が嘱望できるとは到底言えない。

ドイツ連邦銀行(中央銀行)のウェーバー総裁が今月に入って、同職を突然辞任する意向を明らかにしたことで、トリシェ
総裁の後任として期待されていた人物が候補者リストから外れた。候補者レースは現在、本命不在の状況だ。
複数のブックメーカー(賭け屋)によると、イタリア銀行(中央銀行)のドラギ総裁が現在のところ最有力視されている。
フィンランド中銀のリイカネン総裁がオッズ(賭け率)2対1で2位、ルクセンブルク中銀のメルシュ総裁とオランダ中銀のウ
ェリンク総裁がそれに続く。中銀総裁以外では、ドイツ人で欧州金融安定ファシリティー(EFSF)のクラウス・レグリング最
高経営責任者(CEO)がオッズ20対1。さらにフランス人で、サルコジ仏大統領の経済顧問を務めるグザビエ・ミュスカ氏
の名前も取り沙汰されている。

○ユーロ混迷
ただ、どんな職業であっても間違いなくECB総裁よりはましだろう。たとえばギリシャ財務相やメキシコ湾岸地域での英石
油会社BPの広報担当だって、ECBを率いてユーロの混迷収拾を図るよりは良い仕事ではないだろうか。
その理由はこうだ。第一に、ユーロ危機には濃淡があるが、ユーロ圏17カ国にとって真の意味での解決策は格差是正であ
る。ただ、収れんの兆しは見られない。ドイツ経済は活況を呈し、周辺国はリセッション(景気後退)に苦しむ。ドイツ政府に
よると、同国は今年2.3%の成長が見込まれる。ギリシャが2010年10−12月(第4四半期)に前期比1.4%、前年同期比6.6
%のそれぞれマイナス成長に陥ったのとは対照的だ。
  
ユーロ圏内でドイツと景気悪化に苦しむ他の国々との成長率格差は現在、9ポイントに接近しつつある。格差は拡大しつつ
あり、従って危機が一段と深刻化していることを意味する。

172 名前:日出づる処の名無し[sage] 投稿日:2011/02/25(金) 08:29:39.82 ID:/8QwG7/Y [4/23]
○高まるインフレ
第二に、次期ECB総裁は無茶な要求を突き付けられることになる。ECBはインフレ率の上限を2%と見なし、抑制すること
が職務だが、1月のユーロ圏インフレ率は既に2.4%だ。ハンブルク国際経済研究所(HWWI)のトマス・シュトラウプハール
所長は、ドイツのインフレ率が12年末までに4%に達すると予測。インフレ圧力は至る所で高まりつつあり、ある時点でECB
は行動に出ざるを得ない。

その場合、既に景気悪化に苦しむユーロ諸国は一段と厳しい不況に陥ることになる。直近の1年間で6%を上回るマイナス
成長に落ち込んでいる国は、利上げによってどうなるか。それと比較すれば、1931年のケースはまだましだったと思えるよ
うな本格的恐慌をもたらすことになる。アテネとダブリンでは怒った市民が次期ECB総裁の人形を焼くことになろう。次期
ECB総裁は物価の安定を維持できず、周辺国を支援することになる。しかし、それこそが、次期ECB総裁に求められる
仕事なのだ。
           
○危うい独立性
第三に、ECBの独立性は危うくなりつつある。ユーロ圏諸国の首脳たちは今後も統一通貨を守ることに奔走する。この問
題に過度に資金をつぎ込んできているため、失敗はできない。支援策として十数件の計画と数兆ユーロの資金を用意する
意向だ。そうした過程でECBが独立性を維持する可能性はゼロだ。
次期ECB総裁はユーロ維持に向け紙幣増刷が必要なら、輪転機のスイッチを入れなければならない。経営破たんした銀
行を救済する必要があれば、ユーロ資金を入手可能にしなければならない。政策金利を引き下げてインフレを容認する必
要があれば、物価安定という職務に目をつぶる必要がある。次期ECB総裁はとどのつまり、それが経済理論に照らして
理屈に合っているかどうかは抜きにして、ドイツとフランスの政治家からの指示通りに行動しなければならなくなる。

第四に、次期ECB総裁は在任期間中にユーロ加盟国の編成が変わる事態に遭遇するだろう。総裁任期は8年で、誰が
就任しようとも19年までとなる。それだけの長期間、1カ国あるいはそれ以上の国の離脱がなく、統一通貨ユーロが存続
するとは考えにくい。システム内の圧力は極めて大きく、封じ込めは困難だ。金融史上最大の失敗の一つに数えられる
政策を率いた総裁として記憶されることを、一体誰が望むだろう。
  
当事者たちは恐らく後任を探し出すだろう。出世を望む人間はいつの時代にもいるものだ。しかし、ウェーバー総裁こそま
さにECBが必要とする候補者だった。同総裁がレースから離脱した今、他の候補者たちは、職務説明書を綿密に検討し
ているところだ。(マシュー・リン)

(マシュー・リン氏は、ブルームバーグ・ニュースのコラムニストです。このコラムの内容は同氏自身の見解です)

275 名前:日出づる処の名無し[sage] 投稿日:2011/02/25(金) 19:36:57.84 ID:/8QwG7/Y [17/23]
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=aPmxmimqJZPo
次期ECB総裁有力候補のドラギ氏、イタリアの負のイメージが障害か

2月25日(ブルームバーグ):イタリア中央銀行のドラギ総裁は、欧州中央銀行(ECB)総裁就任に向けた取り組みで、
同国の高インフレ国としてのイメージや、ベルルスコーニ首相の未成年者買春罪での起訴で傷ついた評判を克服しな
ければならない。
  
ブックメーカー(賭け屋)のパディ・パワーによると、トリシェECB総裁の後任選びでは、ドラギ氏(63)が現在の最有力候
補。ドイツ連銀のウェーバー総裁は11日の予想外の辞意表明により、レースから脱落した。金融安定化理事会(FSB)
の議長を兼任し、世界の金融規制改革に向けた取り組みを主導しているドラギ氏は、最も上級の候補だが、就任の可否
は域内主要国の支持にかかっている。
  
欧州の首脳らは、域内の高債務国への金融支援拡大で有権者の理解を得ようとしている。救済措置への拠出額はドイ
ツが最も大きいことから、ECB総裁レースの行方は、メルケル独首相の支持を得られるかどうかに左右されそうだ。
欧州委員会の元当局者で現在はINGグループのシニアエコノミストのカルステン・ブルゼスキ氏(ブリュッセル在勤)は
「ドイツの大衆向けメディアは、財政規律のなさや高インフレ、ベルルスコーニ首相の不祥事など、イタリアのさまざまなマ
イナスイメージでドラギ氏を描いている」と指摘した。
  
ドラギ氏は26日にイタリア北部ベローナで開かれる会合で経済・財政政策に関する自身の考えを説明する可能性がある。
イタリア中銀の報道官は、ドラギ総裁とのインタビューの要請を拒否した。
-- Editors: Andrew Davis, Craig Stirling 2011/02/25 13:20 JST


753 名前:日出づる処の名無し[sage] 投稿日:2011/02/28(月) 21:49:11.58 ID:RbBDaoJf
インフレーション・ターゲッティングは有害だ byスコット・サムナー
http://www.themoneyillusion.com/?p=9099

ひとつ前のポストのコメント欄でマーク・サドウスキーが英国について面白い話題を振ってくれた。

「11月、消費者物価指数は3.2%に、コア物価指数は2.5%に上昇した。税率が一定であると想定して算出される消費者物価指数は
 1.5%の上昇だった。これに相当するコア物価指数の数字はないが、単純に引き算すれば0.8%だったということになる。つまり、
 英国のインフレヒステリーはほとんどナンセンスかもしれない。このブログ周辺では、インフレ目標よりも物価水準目標が優れて
 いて、さらに名目GDP水準目標はもっと良いと合意に至っていると思う。しかし、インフレ目標で行く場合は少なくとも「インフレ慣性」
 も測定しなくては駄目だ。英国の総合物価指数は不安定なエネルギー及び食料という要素、そして二度の消費税引き上げで
 深刻なまでに歪んでしまっている。インフレ慣性を正しく測定すれば、今の英国の本当の危険はインフレではなく、デフレだ。」

いろいろな情報を集約すると、BOEは英国の総需要の増加を抑えるためにこの5月に金融政策を引き締めようとしているようだ。
財政緊縮と同時にそんなことをすることがどれほど間違った方針であるかはいくら強調しても足りないくらいだ。そしてこれは
BOEのインフレ目標政策という目的によって正当化されている。これが悪いマクロ政策だと思うなら、その帰結はインフレ目標の
有用性を再考する必要があるということになるはずだ。BOEが5月に金利を引き上げることが正しい考えだとすると、Q4に財政
緊縮によってGDPが下落したことも良いニュースだったということになるよ。

マークのコメントはインフレ目標の一番深刻な問題の一つを指摘している。色んな異なるインフレ率の数字があり、論者によって
どれについての話なのかが違う。総合指数、コア指数、消費者物価指数、消費税固定指数、などなど。このため「ギャップ」ないし
グレーゾーンが作り出され、中央銀行はいったい緩和と引締めのどちらをすべきなのかがハッキリしなくなっている。
もし英国が名目GDP目標を採るなら、5月に引き締めをするという議論にはならず、逆に金利を0.25ポイント 引き上げて緩和するか、
もっとQEをするかの議論になるはずだ。

財政刺激で対処できると論じるリベラル陣営の人もいる。そうではない。財政刺激が効くのは総需要を引き上げられる時だけで、
インフレという前提が必要だ。(短期総供給曲線(SRAS)が完全に水平になることはありえない)。中央銀行が間違ったインフレ率
を目標にしているいときに、財政刺激で総需要を引き上げることはできない。それどころか財政刺激の追加によって総需要を
さらに傷めかねない。実際、英国は前労働党政権による財政刺激のために最高税率を50%に引き上げた。これによって、シティの
高給金融プロフェッショナルを優遇することで保たれていた、大陸諸国に対する供給面の大きな比較優位が失われたのだ。
金融引き締めと高い税負担は毒になる組み合わせだ。フーバー大統領に聞いてみればわかる。

754 名前:日出づる処の名無し[sage] 投稿日:2011/02/28(月) 21:49:54.41 ID:RbBDaoJf [2/2]
私は二年前オバマ大統領に、クリスティ・ローマーと話してほしいと書いた。彼女は金融政策派だと見ていたし、別のエントリでは、
ラリー・サマーズが大統領への接触を遮断しているのかもしれないと書いた。Fed理事の3つの席を長期間空いたままにしておいた
オバマはおかしかった。彼は金融政策の重要性を明らかに理解していなかった。クリスティ・ローマーのニューヨーク・タイムズの
新しいコラムで私の疑問を裏付けている。彼女は金融刺激が必要だと気づいていた。それがゼロ制約下でも効果的でありうる
ことを明確に理解していた。彼女は水準目標の重要さを確かに知っていた。彼女とラリー・サマーズを同じ部屋に入れたら
ほとんどの人はサマーズの方が印象に残る人物だよね。オバマにとってもそうだったのだろう。大間違いだった。

コメント欄でラムがこのローマ−の記事を引いてこう書いていた。

「以前から彼女はさらなる金融緩和を主張していたが、緊急の金融緩和がどんなに必要であるか心中思っていたことを言わな
 かったことははっきりしている。サムナー先生が以前のエントリで、ラリー・サマーズがオバマ政権のディック・チェイニーの
 位置にあることにもメリットがあると書かれたのは疑問に思っていた。ローマーは財政刺激を明確にサポートし続けていたが、
 サマーズが経済が大崩壊する前の2008年半ばに座大規模な政府支出を志向する財政刺激の必要性を議論していたことを
 思い出した。ローマーは背後から良い金融政策を支援することにこだわり、それでサマーズは彼女をインナーサークルに入れ
 なかったのではないか。知りようもないが、彼女がホワイトハウスを去った直後に劇的にタガが外れたということは注目に値する。」

旧タイプのケインジアンと、それよりずっと洗練されたニューケインジアンを簡単に区別する方法がある。金利がゼロ以上である
時に財政刺激を主張するかどうかだ。あのクルーグマンさえゼロ金利になるまでは財政刺激の出番はないと認めている。
リーマンショックの直後の2008年9月、Fedはインフレを恐れて2%だった金利を引き下げることを拒んだ。実際、その一か月前、
Fedの中の数人は金利を引き上げたがっていた(そして確かECBは金利を上げたはず)。そういう環境で財政刺激は効かない。
しかし古いケインジアンをメチャクチャに非難する気にはなれない。世界中の中央銀行が混乱し無力感に包まれている中で、
フラストレーションから財政刺激に頼りたくなるのも理解はできる。

ほとんどの人々は金融政策がどれほど有効であるか、どんなふうに財政政策を中和するか(特にゼロ金利下でについて)を
解っていない。財政刺激の方は直観レベルの把握がしやすい。歴史をひも解いても、金融刺激は信じられないほどのパワーが
あること(ゼロ金利であっても)、さらに名目GDPに問題が生じた時に金融刺激が必要だということを直観レベルで把握していた
経済学者はわずかしかいない。一人はアーヴィング・フィッシャー、もう一人はミルトン・フリードマン。金融政策のパワーに気づく
人は多い。金融刺激の必要性を理解する人も多い。惜しいことに、両方分かる人がいない。我々の世界が今こうなっているのは、
この事情によるわけだ。

▼ 787 名前:日出づる処の名無し[sage] 投稿日:2011/03/01(火) 01:27:52.93 ID:LeXfZ+g6
>>753
ECBも利上げを検討し始めFRB委員もQE2を早めに終わらせる可能性に言及しはじめた。
利上げとQE2終了とともに資源バブルが弾け株価下落が始まり、遠からず二番底に突入
するだろう。今年後半あたりから最悪の大嵐が吹き荒れる。そして来年はあの国に
異変が起こり始めるのではないだろうか。


タグ:EU 経済

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posted by J・P・ポポナレフ at 21:00 2011年04月07日 | Comment(0) | TrackBack(0) | 海外情勢>EU | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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